■信号
交差点間の距離はもちろん各所で異なるが、すぐ先の信号だけでなく、その先、さらにその先の
信号が目に入るように、視野を広く持つ。たとえば直前の信号。青だなあと思って近づいて
いったら、微妙なタイミングで黄色に変わって、行くべきか止まるべきか迷う。これは僕も
よくあることで、仕方ない。だが、歩行者信号がある交差点では、黄色に変わるタイミングは
ある程度予測できる。前方に交差点があり、車用の信号が目に入ったら、すぐに歩行者信号が
あるか探し、歩行者信号が今どういう状況か確認する。青点灯か、青点滅か、赤点灯か。
歩行者信号が青のまま点滅していなかったら、車用の信号はまだしばらく青だろうから、焦らず
そのまま進んで問題は無い。歩行者信号が青で点滅していたら、点滅が終わったら車用は黄色に
変わるだろうから、自車の速度と交差点までの距離と、そして交差点の向こう側が渋滞して
いないかなどから判断して、減速するなりそのまま進むなりする。歩行者信号が赤だったら、
もう車用信号が黄色に変わったかもしれないので、車用の信号に視線を戻す。
それができると、今度は前方の交差点の、左右の信号(交差する道路に対する信号)が目に 入るようになる。特に辺りが暗いとき。前方の赤信号に近付いていって減速する際に、交差する 左右の信号をチラッと見てみる。それによって信号がそろそろ青に変わるのか、まだ赤になった ばかりなのか、わかることがある。
信号が黄色に変わったからといって急ブレーキを踏むのはやめましょう。急ブレーキを踏んで 止まれたとしても、後ろの車が突っ込んでくるかもしれない。車間距離を空けていないことや 前方不注意で後ろの車に過失があるけれど、ぶつかられたら嫌でしょう。そもそも青信号と 赤信号の間に黄色信号があったり、赤に変わってから交差する信号が青に変わるまで時間が 取ってあるのは、急な判断と動作は不可能であるから。たまに矢印信号などで、黄色にならずに 突然消えるものがあるけれど、そういうときは「急に変わったって止まれるわけないだろ!」と 心の中で叫んで、注意しながら通過する。
■前の車
最近はスモークフィルムを貼っている車が多いが、前の車のリヤウインドウ越しに先の状況を
見る。2つ前の車が減速したら、当然前の車も減速するだろう。前方を走る車が右に膨らんだら
「何か避けたのかな」と考えて近づいていったら案の定猫が落ちていた、とか。前の車が段差を
越えるのを見ていれば、自分が同じところを通過するときに同じように揺れることも想像できる。
遥か前方の車にも注意する。実際に前をよく見ていない車がよくいる。片側2車線ある道路の 左車線を走っていて、前に駐車車両がいることになかなか気づかない。直前になって驚いて ブレーキを踏み、それから車線変更しようと右ウインカーを出す。見ていて「アホか」と思う。 これも視野が狭いため。あらかじめ止まっている車を早めに見つけることはもちろん、数台前を 走る車が次々右に車線変更をし始めたら、駐車車両がいるのかな、と予想して右車線の様子 (自分の入れる場所があるか)を見ておく。駐車車両だけでなく、車線減少とか落下物とか、 前の様子をいち早く知ることが慌てず対処するために必要です。
■ナンバー
僕は車のナンバーを見るのが好き。愛知県内(三河、豊橋地区)を走っているのだけど、
沖縄ナンバーとか北九州ナンバーを見つけて驚いたり、前に住んでいたところの練馬ナンバー
とか山梨ナンバーを見つけて親近感を持ったり。帯広とか旭川とか室蘭とか、北海道のナンバー
をつけているダンプは出稼ぎなんだな、ご苦労様、とか。まあ僕みたいに対向車のナンバーを
見ていると危ないけれど、前を走る車のナンバーは確認しておきましょう。他県ナンバーの車は
行楽で来たのか仕事で来たのか。いずれにせよ、すべての車がカーナビをつけているとは考え
にくい。なんか運転がギクシャクしていると思ったら急にコンビニに入ったとか、急に直進
レーンから右折レーンに移ったとか。近づきすぎているとヒヤリとさせられる。挙動を確認して
いつもより車間距離を空けましょう。ちなみに、地元ナンバーだからと安心していると、
「わ」だったりする。レンタカーも、土地に不慣れであるだけでなく、車にも不慣れかも
しれない。まあ初めて来るところ、道はもちろん独特のルールとかがあったりして戸惑うのは
当然のこと。大目に見ましょう。
「前を見ろ」とうるさく書いたけれど、遠くの方ばかり見ているとすぐ目の前のものが目に
入らなくなる。大型車もこの傾向が強い。遠くを見ることは大切だが、それよりも直前の車の
動向、すぐ目の前の交差点の通過に一番注意を注がなくてはならないのは言うまでも無い。
そのためには車間距離を多めに空けるのだが、そのことは後で書きます。
運転中に携帯電話を使っていて事故を起こした場合、それが単独事故なら「ざまあみろ」
で済む。自業自得です。しかし多くの事故は他の車にぶつかったり、歩行者自転車に接触
したり。相手側はたまったもんじゃない。罪の無い人に迷惑がかかるので禁止されている
わけだ。飲酒運転も同じこと。これも単独事故なら「ざまあみろ」だが、他人に大きな危険が
及ぶ。それに比べて、シートベルトと2輪車のヘルメット。たまに取締りをしているが、
大きなお節介だと思う。シートベルトとヘルメットは、本人の命を守るためだけのもの。
着用していなくて後悔するのは自分。着用していないからといって周りに危険は与えない。
ということで、取り締まりはやめてもらいたいなあ、と。取締りによって交通の流れが
滞るほうが環境への影響が出る。もっとも、自分は安全主義者なのでシートベルトを締めずに
走ることは一度も無い。自分の命を守るために、必ずシートベルトは着用します。
書きながら思ったけど、では助手席の人との会話は携帯電話と同じ危険性があるのかな、と。
上で書いたように相手の発言を頭の中で判断してそれに対する返事をするのは携帯電話の会話と
同じでかなり神経を遣っているから危険なのかな。んー…、わからなくなってきた。
・車間距離を空ける。これは当然自分の前のこと。後ろの車間距離は空けたくても空け られない。後ろの車がいかにピッタリくっついてきても、自分の前に充分な車間距離を 取ってあれば、前の車が不意に止まってもゆっくり減速できる。自分がゆっくり減速できれば 後続車が追突してくることは少ない。
・合図を早めに出す。もちろんウインカーのこと。前の車の予測できない行動が急ブレーキを 招く。不慣れな道を走っているときも、走り慣れた道路でも、コンビニに入るとき、左右に 曲がるとき、車線変更するとき、ウインカーを出す際は早めに出す。ブレーキを踏んでから ウインカーを出す車があまりにも多く、後ろを走っていてしょっちゅうヒヤリとする。
・ポンピングブレーキ。ブレーキを何度かに分けて踏むことだが、タイヤのロックを防ぐとか 制動力を高めるためでなく、ブレーキランプを点滅させるためのポンピング。ライトは 「点灯」より「点滅」のほうが目立つのは明白。ぼーっと走っている車はブレーキを普通に 踏んでも気付かないかもしれない。確実に気付いてもらうには点滅のほうが効果がある。 もちろん、その余裕がないときは仕方がない。あらかじめ止まることがわかっていたら、 チョンチョンと2回ほど踏んでから普通に踏みこんで止まる。「なんだこいつのブレーキングは」 と後ろから不思議がられたり笑われるかもしれないが、注目されることに意義がある。
・後ろに怪しい車が付いたら先に行かせる。バックミラーで見て、ずっと携帯電話で話を しているとか、助手席の物をいじっているとか、急いでいて煽っているとか。イヤな車だなと 感じたら、わざと速度を落として追い越させるとか、何とかしてその車から離れる。 難しいけど。