神戸建築めぐり
2017.1.3


きっかけは、建築ガイド本を買ったこと。
エクスナレッジ社から発売されている、「京都・大阪・神戸 名建築さんぽマップ」という本。

大阪には3回ほど建築めぐりに行った。
1年ほど前に神戸にドライブに行って、今度じっくり建物を見たいな、と思っていた。
決めたのが年末、リストアップ完了は前日(笑)。
毎度のことながら計画が甘かった。
全ては消化できなかったものの、天気は概ね良好で、目の保養になった。
建物以外の写真も含め、ご覧ください。

詳細は、ブログをご覧ください↓。
■Part1■  ■Part2■ 







建築めぐりのリスト。いつもこんな感じでプリントアウトして持ち歩く。スマホ持ってないから…。





この日の1枚目は新幹線から見た京都タワー。いつも、カメラを取り出すのが遅くて、タイミングを逃す。
もっと手前で撮れば、下のほうまで写るのに…。右に写っている団地がいい雰囲気だなぁ(笑)。




尼崎のルートはこんな感じ。





尼崎市役所開明庁舎(旧開明尋常小学校校舎)・昭和12年(1937年)・尼崎市営繕課・尼崎市開明町2−1−1
平成17年に改修されている。僕の好きな丸窓とガラスの階段室。





尼崎信用金庫記念館(旧尼崎信用組合本店事務所)・明治時代・尼崎市東桜木町3
昭和47年に復元されたらしい。僕はレンガの建物はあまり好きではない。





世界の貯金箱博物館(旧尼崎信用金庫本店)・昭和5年(1930年)・古塚正治・尼崎市西本町北通3−93
上のレンガより、こちらの方が好き。銀行らしい堂々とした建物だ。





本町ビル(椿本ビル・旧尼崎共立銀行本店)・大正12年(1923年)・尼崎市西本町3
たまたま見つけた。改修されて趣は減ったが、カーブが美しい。





大津表具店(旧向井眼科)・大正6年(1917年)・尼崎市開明町1
たまたま見つけた。





尼崎市立城内高等学校(旧尼崎高等小学校)・昭和12年(1937年)・尼崎市営繕課・尼崎市北城内47−2
改修されたようだが、学校としても昨年に閉校したようだ。





旧尼崎警察署・大正15年(1926年)・置塩章・北城内48−4
使われていない様子。





尼崎市立文化財収蔵庫(旧尼崎市立高等女学校)・昭和8年(1933年)・尼崎市南城内10−2
植栽の向こうに、特徴的な窓が見えるのだけど、休館日なので近付けない。再訪したい。





阪神電鉄資材部西倉庫(旧阪神電鉄尼崎発電所)・明治37年(1904年)・茂庄五郎・尼崎市北城内116
レンガ造り。





阪神尼崎駅北口に戻ってきた。ペデストリアンデッキのエスカレーターから撮影。





甲南病院・昭和9年(1934年)・木下建築事務所・神戸市東灘区鴨子ヶ原1−5−16
今年(2017年)から2022年にかけて、建て替えられるという報道がある。
アニメの舞台、ドラマのロケ地としても使われたそうだ。





阪急御影駅の下りホームから遠くを眺めたら、甲南病院と不思議な形の建物が見えた。




六甲駅北口からバスに乗って移動。こんなルート。






神戸市立美野丘小学校(旧摩耶小学校分校)・昭和31年(1956年)・坂本鹿名夫・神戸市灘区箕岡通1−3−17
もう少し坂道を頑張れば、坂の上にある灘丸山公園から撮影できることを、今知った…。再訪だな(笑)。




途中、線路をくぐる近道を見つけた。が、かなり線路に近くて怖いので、遠回りした。ストリートビューでどうぞ。








関西電気保安協会神戸支部・神戸市灘区神ノ木通2−4−8
ガイド本には載っていなかった建物。検索して見つけた。詳細不明。





上の建物の隣に幼稚園バスが停まっていた。ちょっと怖い…(笑)。






昭生病院付属診療所・昭和2年(1927年)・橋本建築事務所・神戸市中央区上筒井通5−1−16
こういうのも好き。状態が良くないし、隣に新しい建物が建っていることから、存続は厳しいかな。





神戸市の原付ナンバープレート。お洒落だし、シンプルで良いと思う。





坂道で、並木道。右の天辺が青いマンションが、ブログに書いたシャトー野崎。






神戸市文書館(旧池長美術館)・昭和13年(1938年)・小川安一郎・神戸市中央区熊内町1−8−21
所々にある装飾が美しい。1月3日に行ったので、当然ながら休館日。





バスに乗って、布引で降りて、異人館エリアに来た。観光客で賑わっている。






布引バス停から異人館、県庁、神戸税関、元町のルートはこちら。





異人館は今回の散策対象ではない。しかし、英国館の入口から覗いたら、イギリスらしい車が見えたので、撮った。





建物も確かに美しい。しかし、トリックアート美術館にも興味がある。この日は、時間的な余裕がなかった。





よく見たら、セブンイレブンだった。確かに、いつもの目立つデザインは、このエリアに似合わない。グッジョブ。





バグワン・マハビールスワミ・ジェイン寺院。グーグルマップでは「ジャパン・ジーン・サン」と表記されている。
日本で唯一のジャイナ教寺院。それは知らなかった。
建築年、昭和60年(1985年)という情報がある。神戸市中央区北野町3−7−4。





フェラーリ。練馬ナンバーのカラベル。カラベルの隣には9N赤ポロ。僕のはGTIだから、そこが違う。






神戸市立海外移住と文化の交流センター(旧国立移民収容所)・昭和3年(1928年)・兵庫県営繕課・神戸市中央区山本通3−19−8
2009年に改修工事完了。





木造の洋風建築よりも、コンクリート建築が好き。個人宅。





北野工房のまち(旧神戸市立北野小学校)・昭和6年(1931年)・神戸市営繕課・神戸市中央区中山手通3−17−1
中には色々な店が入っていて、観光客で賑わっていた。資料室もあった。いつか時間のあるときに、ゆっくりと見学したい。





神戸ムスリムモスク(神戸回教寺院)・昭和10年(1935年)・スワガー建築事務所・神戸市中央区中山手通2−25−14





駐神戸大韓民国総領事館(旧兵庫県信用組合連合会事務所)・昭和4年(1929年)・置塩章・神戸市中央区中山手通2−21−5
お巡りさんがこちらを睨んでいる…。警察車両が邪魔だけど、この警察車両も、カッコイイ。





兵庫県公館(旧兵庫県本庁舎)・明治35年(1902年)・山口半六・神戸市中央区下山手通4−57
どうやら僕は横からしか見なかったみたいだ…。これもまた、時間のあるときにじっくり見なくては。





大丸神戸店南館(旧独逸染料合名会社)・大正15年?(1926年?)・神戸市中央区明石町40
外壁だけを保存したようだ。高さは同じで、階数が異なっている。





旧居留地38番館(旧ナショナルシティバンク神戸支店)・昭和4年(1929年)・ヴォーリズ建築事務所・神戸市中央区明石町38
大丸神戸店の建物で、今はエルメスが入っているらしい。





河南工藝社(旧河南商店)・昭和10年(1935年)・原科建築事務所・神戸市中央区三宮町2−9
3つ並んだ丸窓が素敵。シャッターの向こうに、趣のある佇まいが隠れている、のに…。





高砂ビル(旧河南商店)・昭和24年(1949年)・神戸市中央区江戸町100
今はオフィス、レンタルスタジオ、ギャラリーとして使われているらしい。





国道174号線。日本一短い国道だそうだ。





神戸税関 本関庁舎・昭和2年(1927年)・大蔵省営繕課(大熊善邦)・神戸市中央区新港町12−1
今調べたら、阪神大震災で被害を受けて、同じデザインで復元したようだ。道理で綺麗だと思った。





デザイン・クリエイティブセンター神戸(旧神戸市立生糸検査所)・昭和2年(1927年)・神戸市営繕課(清水栄二)・神戸市中央区小野浜町1−4
写真は西側、南西側。奥のほうにも建物が続いているが、そちらは「旧国立生糸検査所」だそうだ。体力と気力がなかった。車で再訪したい。
この建物を設計した清水栄二は、御影公会堂も設計したそうだ。あれもいい建物だったなぁ。
今年(2017年)の3月に改修工事が終わるらしいので、綺麗に生まれ変わった御影公会堂を、また訪ねたい。





日本真珠会館・昭和27年(1952年)・光安義光・神戸市中央区東町122
建築ガイドには掲載されていたものの、比較的年代が新しく、見る予定ではなかった。たまたま目の前に現れたので、撮影。
調べたら、登録文化財なのに、解体予定があるということ。しかも、外観はよくないものの、内装やエレベーターに特徴があるとか。
この日は休館日だったようだけれど、中を見学したかったな…。また行くかな。





神戸市立博物館(旧横浜正金銀行神戸支店)・昭和10年(1935年)・桜井建築事務所(桜井小太郎)・神戸市中央区京町24





チャータードビル(旧チャータード銀行神戸支店)・昭和13年(1938年)・J.H.モーガン・神戸市中央区海岸通9
ガイド本には「コリント式オーダー」と記述されているが、どうやらこれは「イオニア式」のようだ。
回転扉があるらしい。そしてカフェがあることを後で知った。中を見たいので、また行きたい。





神港ビルヂング(旧川崎汽船本社ビル)・昭和14年(1939年)・木下建築事務所(木下益次郎)・神戸市中央区海岸通8
オフィスビル。夜のライトアップが綺麗なんだそうだ。





商船三井ビルディング(旧大阪商船神戸支店)・大正11年(1922年)・渡辺節・神戸市中央区海岸通5
大正時代にこんな建物が建ったとは、当時の人は驚いただろうな。僕の好きな、角にアールのついたデザイン。中も見学したかった。





海岸ビル(旧三井物産神戸支店)・大正7年(1918年)・河合浩蔵・神戸市中央区海岸通3
こういう保存の仕方が嫌い。と思ったら、そう単純な話ではないらしい。阪神大震災で全壊し、建材の一部を外壁に再利用して再建したそうだ。
でも、再現したのは外壁だけみたい。





神戸郵船ビル(旧日本郵船神戸支店)・大正7年(1918年)・曾禰中條建築事務所・神戸市中央区海岸通1−1−1
あれ?、歩道橋から撮った写真を見ると、屋上に何か構造物がある!。何だこれ?。調べたが、どこにも載っていない。これも再訪か?(笑)。





丸亀ビル(旧オール商会ビル)・神戸市中央区波止場町3−1
小規模ながら、良いデザインのビル。





昭和ビル・神戸市中央区海岸通2−3−11
これも、小規模ながら、良いデザインの建物。裏側に魅力的なデザインが施されていることを、帰宅後に知った。再訪したい。





海岸ビルヂング(旧兼松商店本社・旧日濠会館)・明治43年(1910年)・河合浩蔵 ・神戸市中央区海岸通3−1−5
4つ上の「海岸ビル」とは違う建物。設計者は同じ。裏側はレンガが見えるそうだ。中にはテナントが入っているので、次回再訪時は中も見たい。





乙仲通の建物。





岸本産業(KISCO)・神戸市中央区栄町通3−2−3





和栄ビル別館・神戸市中央区栄町通3−2−4





Room・神戸市中央区栄町通3−2−6
今は2階がアクセサリーショップ。





みなと元町駅(旧第一銀行神戸支店・大林組神戸支店)・明治41年(1908年)・辰野葛西建築事務所(辰野金吾)・神戸市中央区栄町通4
阪神大震災で崩壊。平成13年、外壁を地下鉄の入口に再利用。





フットテクノビル(旧帝国生命保険神戸出張所)・大正10年(1921年)・清水組・神戸市中央区元町通5−2−8
2004年に復元されたらしい。





ファミリアホール(旧三菱銀行神戸支店)は解体されてしまった…。
調べたら、ファミリアは子供服メーカー。そしてその創業者である坂野惇子(ばんのあつこ)さんをモデルにしたドラマが、NHKの朝ドラ「べっぴんさん」なんだってさ。
ちなみに、上のフットテクノビルには一時期NHK神戸支局が入っていたとか。こんな繋がりがあったとはね…。




松尾ビル(旧小橋呉服店)・大正14年(1925年)・竹中工務店・神戸市中央区元町通6
エレベーターがレトロ。でも、「本日は終了しました」、だってさ。





たまたまみつけたSL。D51(デゴイチ)。



加藤海運ビル・神戸市兵庫区島上町1−5−12
ドラマのロケなどで使われることもあると書いてあったが、既に廃墟。保存は期待できないな。僕の好きなデザインなんだけどな。





石川ビル(旧東京倉庫兵庫出張所)・明治38年(1905年)・曾禰達蔵・神戸市兵庫区島上町1−2−10
偶然発見した。レンガ造りの建物はそれほど好きではない。





鉄人28号
震災復興のシンボル。ガンバロー!、オー!。そんなポーズだな。
2009年10月に完成。2016年11月、再塗装完了。




この後に行きたかった喫茶店は、ストリートビューで入口の様子をどうぞ。

モダン昭和喫茶「ぱるふあん」





鉄人28号のすぐ近くの喫茶店に入った。東急プラザ内の「プロムナードカフェ」でケーキセット650円。





近鉄特急で大阪から名古屋に帰る。





帰宅時の歩数は、33745歩。歩き疲れたよ。












相変わらずの無計画さ。消化不良、後で色々知って後悔多数(笑)。
日帰りで済まそうというのが、無理なんだろうな。
今回見逃したところは、またいつか再訪する。
もちろん、そのときには、無くなっている建物も、あるだろう。

京都の近代建築はまだ調べていないし、東京の建物も、見ていない地域がある。
今度は、いつどこに行こうかな。そうやって考えることもまた楽しい。


参考にさせていただいたサイトは、こちら。
近代建築Watch
レトロな建物を訪ねて
神戸居留地のレトロビルヂング散策
近代建築寫眞館


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