横浜 建築めぐり
撮影年月日:2012年5月4日


横浜の「海岸通団地」が解体間近であることを知り、他の建物とあわせて見に行くことにしました。
天気に恵まれず途中で切り上げたので、またリベンジに行きたいです。
曇り空の下で撮った写真は、明るさやコントラストを調整したものもあります。
建築以外の写真も混じっていますが、ご覧ください。
ブログはこちら↓。
「やなぎのブログ」・5月4日の記事




※追加掲載分は、ページ下半分にあります。
2013年1月27日撮影のもの」、「2013年9月22日撮影のもの





横浜第2合同庁舎(旧生糸検査所庁舎)
大正15年(1926年)(平成5年に改修)・遠藤於菟・中区北仲通5−57
馬車道駅を降りた僕を出迎えてくれたのがこの建物。随分と綺麗で、古そうに見えないので、不思議に思った。
調べたら、大正15年に建てられたものを、平成5年(1993年)に改築、外観復元されたようだ。







海岸通団地
昭和33年(1958年)・中区海岸通5
既に解体された棟は「シャレール海岸通」という高層マンションに生まれ変わった。
僕が見たのは、残された4棟のみ。これを書いている頃には、解体された後かな?。





団地の前から見た、横浜らしい眺め。手前は再開発中で、景観は大きく変わっていくのだろう。





帝蚕倉庫北仲営業所倉庫
大正15年(1926年)・遠藤於菟・中区北仲通5−57
元々3棟あったらしいが、現在は1棟のみ。そして場所が場所だけに、解体は免れないだろう。





帝蚕倉庫事務所(旧生糸検査所倉庫事務所)
大正15年(1926年)・遠藤於菟・中区北仲通5−57
かろうじて残っているといった感じ。ただ、こちらは横浜市の指定文化財。
今は「北仲BRICK」として活用されているらしい。





位置関係はこんな感じ。この眺めも、何年もしないうちに変わってしまうのだろう。





横浜アイランドタワー(旧第一銀行横浜支店、横浜銀行本店)
昭和4年(1929年)・西村好時・中区本町6−50−1
一部解体・移築復元というややこしい経歴を持つ。






県立歴史博物館に向かっていたら、「横浜開港記念みなと祭」のパレードが行なわれていた。
太鼓の音が聞こえてきたと思ったら、陸前高田と書いてある。この間行ったところだ。





神奈川県立歴史博物館(旧横浜正金銀行本店本館)
明治37年(1904年)・妻木頼黄、遠藤於菟・中区南仲通5−60
国指定重要文化財。有名なので撮影・掲載したが、こういうゴテゴテした建物はあまり好きではない。
まぁ失われないだろう。





日本興亜損保横浜ビル(旧川崎銀行横浜支店)
大正7年(1918年)・矢部又吉・中区弁天町5−70
こういう部分保存は素直に喜べない。これを「横浜市認定歴史的建造物」とするのも納得いかない。




旧富士銀行横浜支店(旧安田銀行横浜支店)
昭和4年(1929年)・中区本町4−45
これも綺麗な建物だから改修したのかと思ったら、どうやらオリジナルらしい。
横浜市認定歴史的建造物であるとともに、東京藝術大学映像研究科横浜キャンパスとして活用されている。





横浜銀行協会(旧横浜銀行集会所)
昭和11年(1936年)・大熊喜邦、林豪蔵・中区本町3−28
こういうシンプルな建物の方が好きだけど、最上階のでっぱりがなんだか不自然だなぁと思ったら、
昭和40年の増築だそうだ。






日本郵船歴史博物館(旧横浜郵船ビル)
昭和11年(1936年)・和田順顕・中区海岸通3−9
横浜を代表する古典洋式建築の1つ、だとか。今度は内部もじっくり見てみたい。





三井住友銀行横浜支店(旧三井銀行横浜支店)
昭和6年(1931年)・Trowbridge & Livingston・中区本町2−20






横浜市開港記念会館
大正6年(1917年)・福田重義、山田七五郎、佐藤四郎・中区本町1−6
国指定重要文化財。通称「ジャックの塔」。




神奈川県警察本部・尾上町分庁舎
中区尾上町1−1
詳細不明。出入口は非常口かな?。角のアールが僕は好き。




大蔵省関東財務局横浜財務事務所(旧日綿実業横浜支店)
昭和2年(1927年)・渡辺節・中区日本大通34
現在は使われていないらしい。存続が危ぶまれるが、僕はこういうシンプルな建物が好き。





三井物産横浜ビル
明治44年(1911年)・遠藤於菟・中区日本大通14
ややこしい建物で、左半分が1号館。玄関を含む右半分が2号館で昭和2年(1927年)竣工。
さらには、「1号館は日本最初の鉄筋コンクリート造のビル」だとか。もっとじっくり見ておくべきだった。
裏手に隣接する建物は、旧三井物産支店倉庫(現日東倉庫)。




横浜地方裁判所本庁舎
平成13年(2001年)・中区日本大通9
どうりで綺麗すぎると思った。旧庁舎は平成9年(1997年)に解体。
地上13階建ての新庁舎に、低層階部分と玄関部分を復元したとのこと。




横浜情報文化センター(旧横浜商工奨励館)
昭和4年(1929年)・中区日本大通11
この建物も同様にオリジナルではなくて、平成12年(2000年)の改築とか。







神奈川県庁本庁舎
昭和3年(1928年)・小尾嘉郎・中区日本大通り1
帝冠様式。スクラッチタイル。国登録有形文化財。通称「キングの塔」。
この日はたまたま内部一般公開の日だった。




屋上から見えた赤レンガ倉庫。これはまた後ほど。




あれはもしや…、と思って拡大したら、やっぱりスカイツリーだった。




ビルの隙間にマリンタワーも見えた。




昭和ビル
昭和7年(1932年)?・川崎鉄三・中区海岸通1−1
右側に同じデザインの「キッコーマンビル」が隣接していたそうだが、平成12年(2000年)に解体。




横浜海洋会館(旧大倉商事横浜出張所)/横浜貿易会館
ともに昭和4年(1929年)・大倉土木・中区海岸通1−1
貿易会館の1階には「SCANDIA」 という北欧料理のレストランが入っている。行ってみたい。




県産業組合館
昭和13年(1938年)・中区海岸通1丁目
詳細は不明。しかし、今年(平成24年)8月1日から解体工事が始まったらしい。




エキスプレスビル
昭和5年(1930年)・川崎鉄三・中区海岸通1−1





BLUE BLUE YOKOHAMA
中区海岸通1−1
詳細は不明。昭和初期に建てられたらしい。今は雑貨屋さん。
http://www.hrm.co.jp/blueblue_yokohama/




ジャパンエキスプレス・コンピューターセンター
昭和11年(1936年)・中区海岸通1−1
これは残らないかなと思っていたら、「ショップとして生まれ変わる」というような記事を見つけた。
どうなることやら。





横浜税関
昭和9年(1934年)・大蔵省営繕管財局・中区海岸通1−1
通称「クイーンの塔」。市認定歴史的建造物。美しい建物だ。




「象の鼻」あたりからの眺め。ごちゃごちゃしていない、スッキリしている感じが良い。




雨が強くなってきて、撮影終了。海岸通団地の横に、撮り忘れた万国橋ビル(昭和3年)が見える。




横浜赤レンガ倉庫(新港埠頭1号・2号上屋)
大正2年(1913年)/明治44年(1911年)・妻木頼黄・中区新港町1−1
ドラマなどで使われた有名な赤レンガ倉庫は、商業施設として生まれ変わった。




遠くに見える大型客船には「PEACE BOAT」と書いてあった。





雨が降ってきたため、途中で切り上げました。あと10件ほど撮りたかった建物があります。
インペリアルビル、NTT東日本神奈川支店長者町、不二家、露亜銀行、など。
また近いうちに訪ねて、このページに追加していきたいと思っています。


※参考にさせていただいたサイト:
■横浜近代建築アーカイブクラブ( http://www.kindaikenchiku.com/main_menu.htm
■近代建築散策( http://maskweb.jp/c_yokohama.html
■横浜の近代建築案内 〜 H.Tanabe's Page 〜( http://www.aef.jp/yokohama/index.html
■日本の旅・鉄道 見聞録 裏辺研究所( http://www.uraken.net/rail/index2.html


※不都合等ございましたらご連絡ください。→「メール




< 追加・その1 >

2013年1月27日、お台場で車のイベントを見学した後、少し時間が取れたので、
前回見ることができなかった横浜の建物を少しだけ見に行きました。
もっと多くの建物を見たかったのですが、日没により撮影を断念しました。
また今度、残りの建物を撮影できたら、追加掲載したいと思います。





神奈川県埋蔵文化財センター(旧中央衛生試験所)
昭和2年(1927年)・神奈川県営繕課・南区中村町3−191
立派な建物です。おそらくは解体が近いものと思われます。出窓が美しいです。




NTT東日本長者町営業所(旧横浜中央電話局長者町分局)
大正14年(1925年)・上浪朗(逓信省)・中区長者町5−60
僕が好きな、角にアールの付いた、縦長の窓のある建物です。
改修されたみたいで、印象が変わっています。しばらくは残るということでしょうか。





不二家
昭和13年(1938年)・アントニンレーモンド・中区伊勢佐木町1−6−3
昭和初期にこんなデザインの建物が出来たなんて、当時の人はさぞかし驚いたでしょう。





エクセル伊勢佐木(旧・横浜松坂屋西館)
昭和6年(1931年)・大林組・中区伊勢佐木町1−7−1
解体されずに生まれ変わって活用されているようです。





伊勢ビル
昭和3年(1928年)・復興建築助成(株)・中区伊勢佐木町1−3−1
最上階を見ると、だいぶ増築されているみたいです。










防火帯建築
1950年代から1960年代に建てられた防火帯建築です。テレビで紹介されていました。
「耐火建築促進法」に基づいて、延焼を防ぐために建てられたコンクリートの建物です。











< 追加・その2 >

2013年9月22日、法事のために実家(名古屋)に来ていた弟が横浜に戻るときに、
前回撮り損ねた建物を消化しようと、一緒に横浜までついて行きました。
夕方から2時間程度でしたが、暗くなる前におおむね消化できました。

そのときのブログ記事はこちらです。
「やなぎのブログ」・9月22日の記事




地下鉄みなとみらい線の「元町・中華街駅」ホーム
天井が高くて、ドーム状になっていてカッコイイと思ったので撮りました。




横浜マリンタワー
芝生で寝転ぶのも良いですね。3連休の真ん中の日でした。




氷川丸と大型客船
氷川丸は常時停泊しています。大型客船は、大さん橋に停泊していました。





ホテルニューグランド旧館
昭和2年(1927年)・渡辺仁・中区山下町10





戸田平和記念館(旧英国7番館)
大正11年(1922年)・中区山下町7





インペリアルビル
昭和5年(1930年)・川崎鉄三・中区山下町25






旧横浜居留地48番館(旧モリソン邸)
明治16年(1883年)・中区山下町54





ラ・バンク・ド・ロア(旧警友病院別館・旧露亜銀行横浜支店)
大正10年頃(1921年頃)・バーナード・M・ウォード・中区山下町51−2





横浜市発展記念館・横浜ユーラシア文化館(旧横浜市外電話局)
昭和4年(1929年)・中山広吉・中区日本大通12





日本キリスト教団横浜海岸教会
昭和8年(1933年)・雪野元吉・中区日本大通8
日本初のプロテスタント教会だそうです。






横浜開港資料館旧館(旧英国総領事館)
昭和6年(1931年)・イギリス工務省・中区日本大通3





横浜貿易協会
前にも撮りました。横浜を象徴するランドマーク的な建物です。





旧ジャパンエキスプレス・コンピューターセンター
昭和11年(1936年)・中区海岸通1−1
前回見たときには廃墟同然だったのが、ちゃんと綺麗に生まれ変わっていました!。
人通りもそこそこあるので、ずっと頑張ってもらいたいです。





HAMA CAFE(旧マリン商会)
昭和5年前後(1930年前後)・中区海岸通1−1





日本海員掖済会横浜大桟橋診療所
中区海岸通1−1
レトロに見えたので撮っておきました。





BLUE BLUE YOKOHAMA
前回も撮影したこの建物も健在です。





陽が落ちて、そろそろ撮影は厳しくなってきました。





赤レンガ倉庫はこの日も賑わっていました。





運河パークから見た夜景です。手持ちでの撮影はツライです。





汽車道を渡ったところから見た日本丸です。





たまたまこの日は、ドックヤードガーデンでプロジェクションマッピングをやっていました。
…と思ったら、毎日やっているとのこと。すごい!。
→「公式サイト








山下公園の一角にある「インド水塔」を撮り忘れましたが、
天気も良く、いい1日となりました。
横浜は名古屋から近いので、また、ぶらっと散歩に行きたいです。








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