CITROEN について



僕の「夢」であり「憧れ」であるシトロエンDSを中心に、シトロエンのことをお教えしましょう。 シトロエンの独創性、先進性が、いかなるものか。



シトロエンDSのデビューは1955年の10月、フランスのモーターショーであるパリ・サロンで 発表された。その宇宙船のようなスタイリング、油圧であらゆる装置を作動させるシステムなどが 当時の人々を驚かせ、イギリスの自動車雑誌は、「一夜にして世界中の自動車の半分を時代遅れに した驚くべき車だ」と称賛した。……受け売りの解説はこのくらいにして、デザインとシステムを 大雑把に解説していこう。



まず、デザインについて。1967年までは丸型2灯ヘッドライトだったが、以降カバーのついた 4灯ヘッドライトにフェイスリフトされる。便宜上、このページでは2灯モデルを前期型、4灯 モデルを後期型と呼ぶ。僕は後期型の方が好きなので、こちらの写真しか載せないが、前期型に 比べ、顔立ちが精悍になったように思う。ネコが睨んでいるようなフロントフェイス、フロント からリアに流れるようなライン、空気抵抗を考慮してコンパクトにまとめられたリアデザイン。 ぱっと見ただけでも美しいと思うが、細部を眺めていくといろいろな発見がある。僕が個人的に 気に入っているのが、ルーフ後端にあるウインカー。昔のアメ車のロケットテールを思わせる。 僕は、シトロエンDS(後期型)は世界で最も美しい車である、と確信している。




上の写真は「ANTEA CARS」さんの許可を得て使用しています。
リンクはこちら。

ご提供ありがとうございます。




次に、シトロエンの独創的なサスペンションシステムについて。シトロエンは、DSからBXまで、 油圧を使った「ハイドロニューマチック」と呼ばれるサスペンションシステムを採用している (XMなどBX以後のモデルはハイドラクティブという、より進化したタイプが採用されている)。 DSにおいて油圧はサスペンションのみならず、ブレーキ、ステアリング、ギアチェンジにも 使われている。サスペンションに関して言うと、乗車人員や荷物の増減に関わらず、一定の 車高を維持できるという優れたものである。走行中にも停車中にも、路面状況に応じてレバー 1つで車高を変えることも出来た。実際に乗ったことがないのに大きな事は言えないが、低速 では路面の凹凸を敏感に捉えてしまうが、高速でのハイドロの乗り心地は「雲の上を走っている ような感じ」がするという。金属ばねに比べて柔らかいそうなので、高速コーナーリングでは 後部座席の人は確実に酔うそうだが、DSでの高速クルージングを、早く実際に味わってみたい。



ルーフ後端のウインカーが美しいです。こちらも「ANTEA CARS」さんのHPから頂きました。 他の写真も是非見てください。



後期型DSの上級モデルは、内側のヘッドライトがステアリングに応じて首を振る。当初、これも ハイドロだと信じていたのだが、実際はロッドで動かしているそうだ。アメリカの名車、 タッカー・トゥーピードも中央のライトが首を振るのだが、夜、コーナーの先を照らしてくれる ライトは有り難いし、何より面白い。フランス車としては珍しく安全性を考慮している。



DSは、複雑なシステムを採用しているためトラブルは多いだろうし、程度のいいDSは金銭的に 手が届かない。シトロエンのハイドロサス、フランス的なデザインを味わうには、やはりBXから 入るのがベストだろう。BXは大衆車なのでパーツは豊富で安いそうだし、サイズもDSより コンパクトであり、程度にもよるが安価である。さらに、DSにはないボビンメーターが BX('86以前のモデル)にはある。ということで、駐車場が確保でき、今乗っているゴルフの トラブルが減り、程度がよくて価格の低い'86BXがあったら、即買ってしまうのだが……。


つづく。

(他にもいろいろな車の写真を載せようと思い、ネット上で探しています。準備ができるまで しばらくお待ちください。)






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